引き継がれる音楽

その方は雨ふりがオープンする14、5年くらい前まで

すすきの界隈でウチのようなバーを開いていた洒脱な女性でした。

その方のお店が閉店し、他に居心地の似ている店はないものかと

いう時に、かつての常連さんが偶然雨ふりを見つけ気に入ってくださり

そういう縁でその方もうちでくつろいでくれるようになりました。

しばらく調子を崩されていて出歩くこともままならずという状況を

案じていましたが、残念ながら今年の春に天に旅立たれました。

音楽をかけながらおしゃべりをするスタイルでお店をされていましたので、

たくさんのレコードやCDが残されていて、その音源を

常連さんでもあり

その方のご友人でもあった方から譲渡していただくことになりました。

紙袋にたくさん詰め込まれたCD。話し上手でパルコの画廊に勤めていた

経歴のあるその方はどんな音楽をかけていたのでしょう。

一枚一枚じっくり拝見。

クラシックからJAZZやボサノバはたまたティンパンの頃の細野さん

いしだあゆみなどバラエティ豊かな音源が多々ありました。

早速再生してみますといつもの雨ふりの音とは違い、また変わった雰囲気を

醸し出してくれます。

この音楽をにこやかにかけながらどんなお話をされていたのだろう。。

そんな思いを抱きながら一枚また一枚と再生しています。

数々の音源の中にプリズマチカ!を見つけたときには興奮しました。

30年近くまえに出会った今でも大好きな日本のグループ。

セルメンみたいにボサノバからソウルのカバー

オリジナルも心地よくクルマの中でももちろん

雨ふりでもよくかけています。

札幌伏見にかつて存在したクラブでライブ録音したことがあり

今は亡き店主さんとも親しかったので観客として参加したことが思い出されます。

あらためてプリズマチカをかけながら

あの頃の楽しかったりちょっぴりお調子ものだった恥ずかしいうんぬんを

思い出しました。音楽はタイムマシーンですね。