羅臼岳

クマがひとを襲う

衝撃的な事故が日本百名山の中でも特に人気の山

羅臼岳で起こりました。

とても不幸な結果に終わりまだ衝撃が残りますが

実は私、あの事件の2週間前に羅臼岳を登りました。。

登山が趣味でもない私がなぜまた羅臼岳かといいますと

16年前に利尻富士登山に誘ってくれた方がふらりと

雨ふりに現れ、おもむろに「明後日羅臼岳に登らない?」と

そうおのたまいましたので、あの頃も3日くらい前の突然のお誘いでしたので

ああーそれならばとまたしても二つ返事。楽しいことはノリが大事ですからー

なんて当時のブログに書いたことを思い出しました。

ただクマ目撃情報が頻繁に確認されていたため、やっぱり躊躇する気持ちも

でまして、「クマ危ないんでない」と忠告するも

あそこでは過去に事故はないし、自然センターに問い合わせても目撃情報はあるけれど

登山や観光は平常通りですと

そう確認したので大丈夫。

その言葉に押し切られて覚悟を決めて行きました。

夜10時に誘ってくれた方の軽自動車で出発し夜道をひた走り

羅臼岳登山口に到着したのが午前5時半

休むことなく即登山を開始しました。

ここの小屋はあの事故の報道の時に捜索隊やハンターの方々がたくさんいて

捜索の開始点になっていましたね。昨日のことのように思い出すとは

正にこのことだと思いました。

装備といっても私はスニーカー!にTシャツ(山でも暑い日でしたので、、)

米軍の70Lザックにコントレックス1.5L1本とおーいお茶1本

クッキー3枚道中で買ったコンビニおにぎり2個

こんな感じです。利尻富士に登った時みたいに相変わらず。(こんなところまで

思い出を共有しなくても)

平日でしたのでそんなにひとがいたわけではありませんが

みなさんヘルメットを被っている方もいて、しっかりとした

装備で挑まれていました。

もうほとんど道らしきものは少なくガレ場の連続と低木が生い茂り

頭をかがめて(ゴンゴンぶつけました。。ヘルメットも必要でしたね)

両手両足を使ってスパイダーマンの如くの登山。

またもや利尻富士を思い出す登山道にビビリました。

幸い雨が2,3日降っていなかったので

道が乾いていて、ズルズルと滑ることはあんまりありませんでした。

(とはいってもスニーカですから気を抜くと滑るので常に意識していましたが)

かつて利尻富士を一緒に登った戦友みたいな猛者も今いずこ。。

1合目であえなくリタイヤしたのを確かめて

私はひとりで山頂を目指します。

半分くらいと思われるところに雪渓があらわれました。

そのそばには可憐な高山植物が群生し、冬と夏が混在しているような

不思議な光景を目にしました。こういうところも羅臼岳が人気の名山と

言われるところなんでしょうね。

岩を乗り越え乗り越え遂に大きく開けた場所にたどり着いて

見上げた先に羅臼岳の頭頂部現れました。

素晴らしい!と思う前にあんなところにこれから登らなきゃならないんだ

という絶望感に近いものがこみ上げました。

ここでひるんで引き返せない。

コントレックスをぐいっと煽って気合を入れなおしました。

高い草木をかき分けてなんとか裾野に辿り着くと

壮絶な岩場の登場。

すべって転がり落ちたら終わりだな。。

がむしゃらに岩に取りつきました。

そしてついに猫のひたいくらいの狭い山頂にようやくたどり着きました。

羅臼岳登頂!時間は11時半くらい

高所恐怖症ですから美しい景色を前にしても挙動不審です。

ものすごく苦労して登った山ですから

山頂に辿り着いたみなさんおのおのじっくり撮影されていました。

私はひとりでしたが、若いカップルの方々が何組も撮影に協力してくれて

とてもいい思い出つくりができました。

聞けば本州から来ている方々が多く、みなさん登山歴も立派。

私はスニーカーの足元が恥ずかしく

笑顔をふりまいて休憩もそこそこに下山を開始。

思い出すのは下山時の光景。あの事件のあの場所。

クマに遭遇した場所はあのあたりだろうと想像しますと

今更ながら怖くなります。

へとへとしていてクマのことなどどこへやら。

注意散漫になっていましたね。

事故なく無事に下山できたのはたまたまで本当は大変なことに

なっていたかもと思い返します。

達成感や非日常的な風景の思い出とともに

忘れられない登山となりました。