大西順子引退。。。


一昨日「大西順子さん引退」の新聞記事には驚きましたが、
内心「やっぱりなぁ。。」とあきらめな気持ちも感じました。
自分の為の演奏はできても、オーディエンスを満足させる演奏ができない、、
というような引退理由に、ハァーとため息。

初めて大西順子の演奏を聴いたのは、15年前ザナドゥにて。
写真はその時のコンサートパンフです。
活き活きとグルーヴして、それでいて複雑な音やメロディで聴衆を
飽きさせず、油断させずの演奏にスッカリやられたことを思い出します。
私と同い年ということにも親近感が湧いて、それ以来の札幌キタラ、くっちゃん
jazzフェスティバルなど、ほぼすべてのコンサートに行くほど
好きなアーティストになりました。
mcも楽しかったなぁ。くっちゃんでのmcなど
会場が大きな笑いに包まれていましたっけ。茶目っ気ある方という印象。
いつもアルバムを聴き、コンサートに足を運ぶたびに感じたことは、
常に新しい領域に挑み、難解な曲を彼女流に解釈しようという姿勢が
痛いほど伝わってきたこと。
研究者なんですね。ゆえに素直なメロディ、音作りからは
離れていく。最近の作品は私も(不勉強ですが。。)
何度も聴きたいという気持ちには、正直なりません。
身を任せられないので、身構えてしまい気持ちに余裕がないと
聴けない、、ような。ファンとしては、離れる人が増えるのではと
老婆心でハラハラしていたところでの引退情報に、
冒頭の「やっぱりなぁ。。」となりました。
制作会社と評論家の言葉の及ばないところで、のびのびと
自分の「音楽」を追求することに、私はなぜかホッとしてしまいました。
よかったねーこれで集中できますね!と。
ザナドゥやくっちゃんでの素晴らしく楽しい演奏を、
いつまでも忘れませんから。