ELLA SINGS JOBIM

エラフィッツジェラルドが60年代から企画制作した

SONG BOOKシリーズ

80年に制作されたアントニオカルロスジョビン作品集は

パブロレーベルのミュージシャンがずらりとかかわり

80年代の音作りの特徴のひとつ、フュージョンを上手く取り入れていて

AORのような聞きなじみある仕上がりになっている大好きなアルバムです。

これに出会ったのは澄川の貸しレコード店。二枚組のレコードでしたので

90分のカセットテープに録音したなぁ。

二十歳くらいのことでした。

なじみあるボサノバの名曲たちが

アイディアいっぱいのアレンジによって

更に違う曲に感じられたりして、もうすっかりお気に入り。

家はもちろんドライブにも欠かせないカセットテープでした。

時は進みCD時代になり、お気に入りのこのアルバムは即CDで手に入れたのですが、

レコードに収録されている曲が一曲足りない。。

何度かCD化されていましたので、もう一度少し前にリリースされたものを

購入したのですがやっぱり足りないんです。

「DONT EVER GO AWAY」

この曲は1989年の夏

夕張JAZZフェスティバルに行った帰りの真っ暗い道を

おぼろげなライトをつけながら帰路に向けてひた走るオースチンミニの

中でやさしくよりそってくれた思い出深い曲。JOBIMソングブックの中で

この曲が一番好きなのに、それが収録されていない!どんな大人の事情なんだ。

あれから幾年月経ちましたが、大事なことなのにぽっかり忘れていたことに

気づいてあわててしっかりと調べようと思ったのは

淡路島に向けてクルマ旅を慣行する3日前でした。

ドライブには音楽がなければというのが私です。大事な

一大冒険を前に大切な曲がないと

旅も片手落ちだなと真剣に考えた次第。

CDはいずれも廃版で今は中古でしか手に入らない状況でした。

しかしこれが好結果を生むことに。

一枚もののCDしか見たことがなかったのですが、2枚組のCDとして

最初期1987年に一度だけ発売されていて、その中に「DONT EVER GO AWAY」が

収録されていました。私がせっせと購入していた時期はまだ新品があったので

中古は眼中になく、二枚組の存在はわかりませんでした。

明日10日に小樽からフェリーで舞鶴に旅立つ直前の今日

CDが届き、無事音楽ツールウォークマンに取り込むことができたのであります。

お守りのような、そんな曲とともにいってきます。