谷崎潤一郎


「春琴さんのお墓はこちらです」
道立文学館で催されています
文豪 谷崎潤一郎ー愛と美を求めて〜展を見てきました。
谷崎文学との出会いは中学生の時に観た映画から。
深夜にTVでよく放送されていたATG〜アートシアターギルド製作の「痴人の愛
「鍵」「卍」「春琴昌抄」などのATG作品を観ましたが
中でも「春琴抄」は冒頭の「春琴さんの〜」のセリフとともに
印象深く私のこころに残っています。
寺男に案内されて春琴の墓に行くところからはじまるのですが
この寺男を演じたのがアノ殿山泰司!なのです。
このひとことのセリフをいわせるために配役された殿山泰司インパクトたるや
観た後の夢にも出るほどのショーゲキを中学生時分に与えたのでした。
いい映画はオープニングと脚本と常々思っている私にとって
ATGの「春琴抄」は白眉なのでした。
もっとギラっとした淀んだ部分も語りたいのですが
このブログの性格上、やめておきます。
芸術かワイセツか?とかつて話題を呼んだ
谷崎潤一郎の人となりが多くの写真とともに展示されている
展示会は11月15日までです。
写真手紙、初版本
妻 松子のインタビューには足が止まります。