JIM HALL


私にとって永遠のやさしいおじいさん
ジャズギターの雄ジム・ホール氏旅たつ。。。

ビルエバンスとの共演盤や
アランフェスなど自身の人気盤などアルバム多々あれど、
特別好きなアルバムは写真の「CIRCLES」です。
にこやかに微笑むおじいさん然としていますが、
この時まだ51歳!

中学生の時に、地元図書館で出会ったときには
(図書館でレコードレンタルしていたんですよ)
こんなに若い方とは思わなくて、
おじいちゃんのギター演奏集かなぁ
(まだJAZZという言葉にも親しみがありませんでした。。。)
といった印象で手にとって借りました。
なぜにおじいちゃんのギターを借りたかといいますと、
購読していたオーディオ音楽総合誌?FMレコパルで
渡辺香津美が、このアルバムを大推薦していたからなのです。
香津美氏といえばYMOのサポートメンバーでもあり、
YMOで音楽に目覚めた私にとって、メンバーのオススメは
なんでも聴きたい、吸収したい!状態でしたから
必聴は必然でした。

一曲目のmy heart singsのぽろんぽろんと
音が鳴り出した瞬間から、「これ好きだ!」
すっかり引き込まれてしまいました。
二曲目love lettersは
故郷浦河の家の外に灯る、さびしげな街灯を見つめながら聴いて
いますと、もの悲しくもあたたかい気持ちが
感じられたことを思い出します。
このアルバムは郷愁漂う音が続くのです。

それ以来ず〜〜っと愛聴しております。
冬の夜には特に聴きたくて、レコードに針を落とす回数も
増えたもの。
車の中でもCDで聴いたりと、何度聴いてもいろんな情景に
重なり、やっぱり聴きあきない一枚。
先日やってきたDENON1650REでは
更にあたたかみが増したような音が再生され、
気持ちの緊張がほぐれ、くつろぎます。
思えば
うれしい時にも、悲しい時も、このアルバムが
寄り添ってくれた気がします、そしてこれからも。。。