りんご追分


遅まきながら、今年の真空管こけらおとしに選んだ
レコードは、悩み迷った末
ETHEL AZAMA「Exotic Dreams」にしました。
エキゾチックというタイトルにピンときた方は、
私と同じ穴の狢。
そーなんです、50年代アメリカで
知名度がありました日系JAZZシンガーのエセルアザマさんを、
エキゾチックサウンドの雄
マーチンデニーがプロデュースした
企画アルバムなのです。
50年代アメリカでは日本がひそかなブーム。
東洋の小さい謎の国を想像力豊かに思い描き、、
あげく日本人からするとズレて
間違った解釈で突き進んでいきます。
アルバムA面(レコードにA面B面があり、ひっくり返す作業が
あることを知らない世代の方がいて、時々驚きます。。)
1曲目にクレジットされているRINGO OIWAKEは
あの美空ひばりのりんご追分です。
(うちのAH ME FURIのようなもの)
さて、真空管が温まり(この日はかなり寒い)
レコードに針を落とします。
琴の音がお正月気分。われながらいい選択だったなぁと
思うのもつかの間、琴の音色に混ざり、なぜかドラの音が、、
日本も中華圏もマーブルマーブル。
さすがエキゾチックサウンド
アザマさんの片言の日本語で歌われるりんご追分は
やっぱりアルバム表記どおり「RINGO OIWAKE」なんですね。
横文字表記が雰囲気です。
ちなみに(たぶんみなさんはどーでもいいアルバムでしょうが)
実は超貴重盤でして、20年前東京の某エキゾチック専門店に
頼み込んで探してもらった逸品なのでした。
私にとってはお宝中のお宝。

気をよくして次々と。
二枚目に選んだのは
archie bell&the drells「tighten up」
YMO「増殖」でお馴染みのアノ曲のオリジナルです。
真空管でかけたことがなかったので、試してみましたが
ベースラインとカッティングギターが良く出る!
うれしい発見でした。
それにしても細野さんは、素人耳にも難しいベースラインを
上手く体現していたんだなぁと感心いたしました。


マッキントッシュ快調です。
今年もよろしくお願いします。