3月21日 My Self


3月21日になると思い出すのは松原みきのアルバム「my self」
このアルバムの発売日です。
YMOで音楽に開眼した中学生の頃。
私にとってはじめて購入した松原みきのアルバムでした。
音楽雑誌の記事で「LAのフュージョングループDrストラットがバックを
務めるご機嫌なサウンド」とかなんとかかかれていて、
ご機嫌なサウンド?という言葉とジャケット写真の松原みきの顔に
素直に惹かれて予約購入した経緯です。
まさかずっと聴き続けられる一番のお気に入りアルバムになろうとは
思いもしませんでした。
一曲めの「バレリーナ」でものすごく惹き込まれ
三曲目の「微熱が平熱」ですっかりはまり込みました。
この三曲目を聴き終わった頃に、親友村山くんが
遊びにきたことも鮮明に覚えていて、my selfともども
思い出の種になっています。
穏やかに晴れた、春らしい日だったなぁ。ちょうど今日のように。
毎日聴いていても飽きないなんて、なんかとても不思議です。
アレンジが多彩極まりなくて、ギターやキーボードが
イデア豊富にこれでもか!というくらいに盛り込まれているのも
新鮮に聴ける一因なのでしょう。
とにかくDrストラットと松原みきの声がピッタリしっくりくるんです。
まるで声も楽器のように。。
松原みきの音楽に共通するのは
バックのコーラスや演奏者が松原みきのノリに引っ張られて
JAZZのセッションみたいになることです。
素晴らしい技量です、松原みき
歌詞もいいんです。どの曲にもしっかり物語りが落とし込まれていて
想像が膨らむんですね。クルマの中で聴くことが多いのですが
松原みきと一緒にココロ弾ませたり
あーあと惜しい、意気地なしな弱い気持ちを共感したり。
弾ませ責められ。。共感共鳴できる波長の合うアルバムがあると
したら間違いなくこのアルバム。私の一枚はなんてったってMy Selfです。

1分47秒あたりの「風の音に目覚めてもすぐにまぶた閉じられる〜♪」
この歌詞の時、バックのキーボードが、
やさしく寄り添うような音色を奏でるんです。
ここを是非聴いてください。
Drストラットは歌詞をよく理解して編曲していたとかしか
思えないスバラシイ瞬間です。いつもこの部分に
聴き入ってしまいます。
高校を卒業して札幌の学校に進学した年に
FM北海道開局記念コンサートとして京王プラザホテルで
松原みきのコンサートが催されました。私は緊張しながらも
行くことができました。
「微熱が平熱」も歌ってくれて
バックはDrストラットではなく日本のミュージシャンでしたが、
なんとあの歌詞のところでキーボードが同じ音色で
寄り添ってくれたのです!
うれしくて涙をこらえるのに必死でした。
松原みきのコンサートに行ったのはこれっきりでしたし
もうかなわないのですが、大切な思い出になっています。