ドーナツ盤

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シングルレコードEP盤〜通称「ドーナツ盤」はご存知ですか?

真ん中のくりぬき部分が、LPレコードに比べて大きくて
専用アダプターを使用して再生する、片面1曲が入った小さいレコード。
その形状がドーナツを連想させることから、この名称が一般的になっています。
(説明していて感じる、昭和は遠くなっていく〜)
ドーナツ盤といえばTBSの音楽番組「ザ・ベストテン
アイドルや演歌、フォーク、ニューミュージックのすべての歌手の
花形ステージでしたね。(中には出演固辞されたミュージシャンもいらっしゃいましたが〜)
「誰々が1位だったとか、あの曲聴いたとか」放送翌日は、教室の話題の中心だったなぁ。
ドーナツ盤の売れ行きが、順位を左右するのでした。
マニアな方々には、
シングルバージョンといって、LPに収録されている演奏とアレンジが違ったりするので
ファンならば購入せねばーという需要もありましたね。

LPレコードと違いシングルは、すぐに演奏が終わってしまいます。
また、シングルバージョンなんてものではないかぎり、LPレコードに
同じ曲が収録されているので、手間を考えて聴かなくなってしまったと
思われるドーナツ盤です。

或る日、お客さんが「私、LPもそうだけど、結構ドーナツ盤が家にあるので
今度お持ちしましょうか〜」とのうれしい提案を受けました。
しかしながら、メインターンテーブルLINN LP12は、33回転にしか対応していないのです。
ドーナツ盤の回転数は45回転。
その旨をお客さんに話したら「昔あったポータブルレコードプレーヤーで
カウンターの上で、お酒片手に聴くのがいいんじゃない」という
スバラシイ!!提案。
ポータブルなら、とっかえひっかえの手間も苦にならず、どんどん
次から次へとドーナツ盤が聴けるという利点もアリ!

これは早速ーとポータブルプレイヤーを探しましたが、ないんですねーこれがー
かつてたくさん復刻されて、雑貨屋さんにも置いていたんですけど。
ネットで探していたら、DJ機材で有名なメーカー「べスタクス」で
作っていたんです。78回転まで対応していて、SP盤専用針もあるとのことで
即買いしました。デザインはDJ機材の無骨なカンジ。昔のようなかわいらしさは
カケラもありませんがー。
ドーナツ盤も、提案してくれたお客様が、たくさん持ってきていただき
(ありがとうございます!)
これで準備OK!
いつでもドーナツ盤の会を催せます。

まず私の所有するドーナツ盤を、こけら落としにかけてみました。
ジャケットもカッコイイ「チェット・ベイカー
JAZZが薄っぺらーい音で流れ出しました。
気取ってJAZZなんかじゃなくて、ジュリーかクレイジーキャッツにしたら
よかったかも。
その後にかけた「ピチカートファイブ」の45回転LPは雰囲気最高でした。
音にメリハリもあって、相性があると改めて感じた次第ー。

みなさんの家に眠っているドーナツ盤を、AH ME FURIでかけてみませんか?

松田聖子たのきんトリオ竜鉄也?なんでも大歓迎ですよー。

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↑はめずらしい「リトルLP」なるものです。
ドーナツサイズに数曲詰め込んだ、33回転のEP盤
私のマーチン・デニーコレクション?の一枚です。
ワイ島のブレックファーストの店で、テーブルの上に置いて聴いてみたいな〜