町寿司

昨今注目といいますか見直されてきた感がある町中華

肩ひじ張らないで

気取らずリラックスしたいときに気軽に行けるお店が

人気です。

敷居の低いお店でもうひとつ注目されているのが、

町のお寿司屋さん。

回転寿司にはない雰囲気ある店構えとカウンター。

そして職人の技が定額料金で楽しめるとあって、これまた近頃人気の様子です。

私もクルマでアチラコチラ小さい町にでかけると

つい着目するのは昔からありそうな蕎麦店と寿司店

そんな具合でみつけていた

札幌で長くお店を開いているお寿司屋さんに

行ってきました。

町の寿司屋さんは松竹梅など決まった料金のおすすめがあり

こちらの寿司店にもありました。

一番上のおすすめと言いましても清水の舞台からー

みたいな冒険価格じゃないのが

うれしい町寿司です。

なので迷わず一番上のおすすめをお願いしました。

職人さんから「苦手なものはありますか」と聞かれます。

「光物が。。」と好き嫌いの多い私は小声て答えます。

小声で。並びにお客さんがいると多分「光物苦手ですし屋に来るなよ」なんて

思われてはいないかとなるからでして、この瞬間が寿司店では一番気を遣う

という私です。光物が苦手でも好きなネタがあるのでいいんです。

などと心の中で納得させます。

程なく握られた寿司はすべて江戸前でした。

一仕事も二仕事もされた寿司は技のなせるものでして、あらためて

寿司の世界は大きく深いなと感じました。

かの有名寿司店の大将が、あらためて東京に出向いて江戸前を学んできたと

聞いたときは、なぜ?と思いましたが、

北海道の寿司はネタを酢飯に載せただけのおにぎりだ

なんてハナシが聞こえてきて、その大将の行動はさもありなんと

納得したのでした。プライドが味に還元されて客を喜ばせることになるのは

大いに結構です。ただ、スーパーのパック寿司も好きな私は

「そのままでどうぞ」といわれても醤油をつけたくてつけたくて。

なのでこっそりちょこんとつけたりしていますが、こちらのお寿司屋さんは

お好みでどうぞと言ってくれ、少し罪悪感から解放された気持ちで

つけさせていただきました。それでもなるべくそのまま

口にいれましたけど。

十貫ともうひとつお願いしてお会計。ささっと食べて帰るのは

俺流です。

趣ある町の寿司屋さん。長く愛されて続くにはワケがある。

おいしい技にごちそうさまでした。