約束の地

私がアニキと呼んで仲良くさせていただいていた雨ふりで出会った方が

旅立ってから早2年が経とうとしています。

アニキのコルベットと私のアルファロメオ

時にはコルベットディフェンダーで、よくあちこち走りに行ったものでした。

アルファロメオのボディフルレストアでしばらく一緒に走りに行けなかった時も

私と同じくらいにクルマの完成を楽しみにしてくれて、カウンターに来ると

開口一番「まだできないのかい?」

このセリフに「いゃぁまだなんです」と答えるのがお決まりのパターンでした。

こんなことも今は思い出のたね。

アニキが常々語っていたのは三國峠の素晴らしさでした。

「クルマ完成したら一緒に行こうよ」と誘ってくれていた三國峠に

夏が始まるころに行ってきました。

旭川から回り込んで層雲峡へ。

三國峠までのワインディングはなかなかのくねくねで

ハンドル握る手も熱くなり、車内で興奮して思わず声も出るほどの楽しさでした。

あえて高速を使わなかったのは「高速はつまんないから俺はいつも下道だよ」という

アニキの流儀に従ったからです。うん、確かにこの道は高速使わない方が面白いかも。

「三國峠に行ったら山小屋みたいな喫茶店があるから

そこでカレー食べようよ。あれがうまいんだわ。コーヒーもうまいよ」

とアニキが嬉しそうに話していたカレーとコーヒーを小さい喫茶店で注文。

アニキもここの窓から深い山並みを眺めながらカレーを食べたのかなぁと

思いながらいただきました。確かにおいしかったです、アニキ。

帰りは帯広方面に降りていきました。

このルートもアニキが話していた道。

行きも楽しかったのですが帰りがまたすこぶる楽しい。

この楽しさを私に伝えたかったんだなと思うと

アニキの旅立ちの時には流さなかった涙が出ました。

一緒に走るときはいつも私が先行でしたのでバックミラーでアニキのかっこいい

コルベットをちらりと覗きながら走ったものでした。

目の掃除をした後にバックミラーを覗いてみましたが

もちろんそこにはコルベットは映っていません。そうかアニキのコルベット速いから

先に行ったんだ。これからはアニキ先行ですよ。

三國峠

楽しい道を教えてくれたアニキに感謝。

秋には天満街道を抜けて逆ルートで駆け抜けてみようと思います。

そのルートもアニキのお気に入りでしたね。